■ バーチャルホスト導入 マニュアル ■


1.はじめに

バーチャルホストを利用すると、1台のサーバで、複数のサイトアドレスを運営する事が出来ます。
バーチャルホストには、IPベースとNameベースがありますが、04WebServerではNameベースに対応しています。

2.バーチャルホストの設定例

バーチャルホストの設定は、「ディレクトリ設定」で行います。
ここでは、例として以下の2つのサイトを導入するとします。

サイト1:www.soft3304.net
サイト2:www.04webserver.net

この例では、以下のようなディレクトリ設定となります。

Infoドキュメントルート [Soft3304.net]
ServerPath/
LocalPathX:\Soft3304\
VirtualHostwww.soft3304.net
説明「サイト1:www.soft3304.net」のドキュメントルートです。
Infoドキュメントルート [04WebServer.net]
ServerPath/
LocalPathX:\04WebServer\
VirtualHostwww.04webserver.net
説明「サイト2:www.04webserver.net」のドキュメントルートです。
Infoディレクトリ表示用アイコン
ServerPath/icons/
LocalPathX:\icons\
VirtualHost無効
説明ディレクトリ表示に利用するアイコン用ディレクトリです。
全てのホストで利用するために、VirtualHostは無効にします。
Infoバーチャルホスト非対応ブラウザ向けサイト
ServerPath/
LocalPathX:\Error\
VirtualHost無効
説明バーチャルホスト非対応ブラウザでアクセスした時に、総合ページや、エラー等を表示するために使います。

3.バーチャルホストの動作について

04WebServerでは、各バーチャルホストについて、エイリアスを利用する事が出来ます。
また、「*.soft3304.*」のような、ワイルドカードによるバーチャルホストの指定も可能です。
バーチャルホストが無効になっているディレクトリは、ホスト名「*」(全てのホスト名に一致)として扱われます。

ホスト名とパスの解決は、以下のような手順で行われます。

1.一つのホスト名と一致した場合

そのホストの設定の中で、最も一致する物が利用されます。

2.複数のホスト名と一致した場合

以下のような設定でバーチャルホストを運営していたとします。

Infoディレクトリ1
ServerPath/
VirtualHost無効(全てのホスト名に一致)
Infoディレクトリ2
ServerPath/
VirtualHostwww.soft3304.net

上の例では、「www.soft3304.net」にアクセスがあった場合、ディレクトリ1、ディレクトリ2共に一致します。
この場合は一致率の高い方が選ばれます。

従って、「www.soft3304.net」にアクセスがあった場合はディレクトリ2を表示し、それ以外の全てのホスト名では、ディレクトリ1を表示するようになります。

2.複数のホスト名・エイリアスと一致した場合

以下のような設定でバーチャルホストを運営していたとします。

Infoディレクトリ1
ServerPath/
VirtualHost無効(全てのホスト名に一致)
Infoディレクトリ2
ServerPath/
VirtualHostwww.soft3304.net
Infoアイコン表示用ディレクトリ
ServerPath/icons/
VirtualHost無効(全てのホスト名に一致)

上の例では、「www.soft3304.net/icons/」にアクセスがあった場合、ディレクトリ1、ディレクトリ2、ディレクトリ3共に一致します。
この場合は、パスが最も一致する物が選ばれます。

従って、「www.soft3304.net/icons/」にアクセスがあった場合はディレクトリ3を表示します。