本マニュアルでは、サイト証明書の購入(証明機関によるサイト証明書の発行)方法と、購入したサイト証明書の04WebServerへの設定方法が記載されています。
サイト証明書の購入方法や設定方法は、証明機関により異なります。
何らかの理由で、購入した証明書が04WebServerで利用できない可能性もございますので、ご注意ください。
SSLの設定や、サイト証明書については、下記を参照してください。
証明機関によるサイト証明書の発行と、発行されたサイト証明書を利用するためには、下記の条件を満たす必要があります。
サイト証明書は、ドメイン名に対して発行されますので、サイト証明書を発行してもらう為には、独自のドメイン名が必要になります。
ドメイン名については、ドメイン名登録管理会社(「お名前.com」や「さくらインターネット」)により、有料で発行してもらうことが可能です。
ドメイン名の種類にもよりますが、価格は1年あたり数百円〜3000円程度のようです(.bizや.orgは安価で、.jpなどは高価です)。
サイト証明書発行時、証明機関による審査が行われます。
審査時、申請したドメイン名の所有者である事を証明する必要がありますが、料金が安価な発行機関(RapidSSL等)では、ドメイン名の所有者情報(whois情報)に記載されたメールアドレスにメールを送り、メールの受信確認を行うことで、ドメイン名の所有者である事を証明します。
そのため、ドメイン名の所有者情報を管理できる必要があります。
なお、一般的にドメイン名登録管理会社でドメイン名を発行した場合は、ドメイン名登録管理会社の提供する機能を使い、ドメイン名の所有者情報を管理することが可能です。
ドメイン名の所有者情報を管理できる必要があるため、ダイナミックDNSサービスで取得したドメイン名はは利用できません。
従って、固定IPアドレスを所有している必要があります。
最近は、固定IPを安価で利用できるISPも登場しております(「i-revoアクセス」では、2011/08現在、固定IP付きで月額500円です)。
証明機関によるサイト証明書の発行について、一般的な手順を説明します。
サイト証明書の購入方法は、証明機関により異なります。詳細については、証明機関にお問い合わせください。
SSLを利用して運用するサイトのドメイン名を購入してください。
ドメイン名については、ドメイン名登録管理会社(「お名前.com」や「さくらインターネット」)により、有料で発行してもらうことが可能です。
ダイナミックDNSサービスで取得したドメイン名は利用できません。
外部に公開するサーバに固定IPを振ってください。
多くのISPが、固定IPサービスを提供しています(「i-revoアクセス」は標準で提供、「NTTぷらら」ではダブルルートサービスで提供)。
詳細は、利用されているISPにお問い合わせください。
ドメイン名に、サーバのアドレス(固定IPアドレス)を設定します。
設定方法は、ドメイン名登録管理会社にお問い合わせください。
なお、一般家庭でサーバを立てるためには、ルータのポート解放に関する設定が必要です。
こちらについては、ルータのマニュアルを参照ください。
SSLを利用するための秘密鍵と、サイト証明書を発行するためのサイト証明リクエスト(CSR)を作成します。
04WebServerには、秘密鍵とサイト証明リクエスト(CSR)を作成する機能がありますので、この機能を利用します。
「サーバ設定」→「サーバ基本設定」→「SSL/TLS (HTTPS)」を開き、 「秘密鍵とサイト証明書の作成」の「作成する」をクリックします。
秘密鍵の「参照」をクリックして、分かりやすい名前を付けてください。
サイト証明リクエストのファイル名は自動設定されます。
サイト証明書の各情報には、ドメイン名の所有者情報に設定されている内容と同じ内容を設定してください。
特に、「Webサイトのアドレス」は、必ず取得したドメイン名と同じになるようにしてください。
サブドメインまで一致させる必要があります(「www.soft3304.net」と「soft3304.net」は違う証明書が必要です)
国情報 | 2文字で表した国情報です。日本は「JP」となります。 |
---|---|
州名・県名 | サイト運営者の所在地の県名を入力します。(例:Hokkaido) |
市名・町名 | サイト運営者の所在地の市名・町名を入力します。(例:Hakodate) |
会社名・組織名 | サイト運営者の会社名・組織名を入力します、空欄でも構いません。(例:Soft3304) |
部署名 | サイト運営者の部署名を入力します、空欄でも構いません。(例:04WebServer) |
Webサイトのアドレス | Webサイトのアドレスを入力します。(例:www.soft3304.net) |
有効期限・開始日 | この証明書が有効となる日を入力します。そのままで問題ありません。 |
有効期限・終了日 | この証明書が無効となる日を入力します。そのままで問題ありません。 |
「作成」をクリックすると、秘密鍵とサイト証明リクエスが作成されます。
作成した秘密鍵とサイト証明リクエストをバックアップします。
秘密鍵とサイト証明書はペアで利用します。秘密鍵を無くすと、せっかく購入したサイト証明書が利用できなくなります。
サイト証明リクエストは、サイト証明書の更新時に必要となる場合があります。
必ずバックアップを取ってください。
秘密鍵とサイト証明リクエストは、作成時に指定した場所に保存されています。
「xxxxx.pem」(xxxxは設定した名前)が秘密鍵、「xxxxx_csr.pem」がサイト証明リクエストとなります。
CD-RやUSBメモリ等にバックアップしてください。
なお、秘密鍵が流出すると、SSLの安全性が確保できませんので、秘密鍵をオンラインストレージにバックアップすることはお勧めしません。
作成したサイト証明リクエストを証明機関へ送付し、サイト証明書を発行してもらいます。
サイト証明リクエストの送付方法は、証明機関によって異なります。証明機関のホームページなどでご確認ください。
料金の安価な証明機関では、サイト証明書発行ページの入力フォームに、テキストとしてサイト証明リクエストを張り付ける場合が多いようです
このような場合は、「2」で作成したサイト証明リクエストをテキストエディタで開き、発行ページの入力フォームへコピー・ペーストします。
(※メモ帳では改行コードが正常に処理できない場合があります。「秀丸」等のテキストエディタをご利用ください)
サイト証明リクエストと必要事項を証明機関へ送付し、サイト証明書を発行してもらいます。
クレジットカードによる支払であれば、10分程度でサイト証明書を発行してもらえる場合もあるようです。
証明機関によるサイト証明書の発行が終了したら、発行されたサイト証明書を04WebServerへインストールします。
料金の安価な証明機関では、「中間証明書」が必要な場合が多いようです。
04WebServerでは、サイト証明書と中間証明書を一つのファイルにする必要があります。
証明機関から送られてきたサイト証明書と中間証明書をテキストエディタで開き、新しく作成したファイルに、サイト証明書・中間証明書の順で貼り付け、保存します。
ファイル名は、「xxxx.pem(xxxxは任意の名前)」として下さい。
「サーバ設定」→「サーバ基本設定」→「SSL/TLS (HTTPS)」を開きます。
「秘密鍵ファイル」に「2」で作成した秘密鍵を、「サイト証明書ファイル」に「5」で新しく作成したファイルを設定します。
サーバを再起動すれば、設定は完了です。